2014年3月23日日曜日

Team Vassago Japan レースレポート(CSC Classics)

3/22 快晴。
伊豆修善寺のサイクルスポーツセンターで行われるCSC Classicsが我がTeam Vassago Japanの初レースとなりました。

(Photo by M.Nomoto)

左から、Jabber wockyに乗るh-abcoさん、Fisticuff乗りの向後さん、Alt店主、そしてVerHauenの自分

今年の自身初のレース参戦。そしてチームとして初めて他のメンバーと集結する舞台。
同志との顔を合わせるのは実にキモチのいいこと!

h-abcoさん・向後さんは、両者とも最難関カテゴリーの3時間耐久男子ソロ
Alt店主は、SSJメンバーと3時間耐久男子ペア。
そして、私は今回のSSJメンバーの紅一点Fさんと男女ペアにて出走。

第一走者の私は極度の興奮や異常な緊張もなく、真ん中よりも後方の位置からスタートしました。
スタート直後の周回は自分の前後の集団のペースがバラバラで、平地ではギアードの猛者たちに抜かれることが多いSSではありますが、1周目から無理をすると中盤からヘタレてしまうので、85%のつもりでガマンガマン。
いや、本当に強い選手であれば、ここを少し無理してでもポジションを上げておくことが先決なのですが…
本音を言うと、SSJチームとして出場しているというキモチとTeam Vassago Japanとして参戦しているキモチが両方あったのですが、どちらかというと前者の意識が強くファンライド感覚を前面に出していたのは否定できません。今から考えるとかなり甘い認識でした。

体力温存ペースで発進したものの、やはり要所要所で、どうしても飛ばしたくなりました。
なぜなら、ペダリングが本当に軽いから。
34×22tというギアの選択肢が軽いというのもありますが、荒れた路面から伝わって来る尖った衝撃はかなり低減され、登りにおいてはシッティングでのトラクションが抜群にイイのであります。理詰めでは説明付かないけど、とにかくRitcheyやSalsaよりも明らかに速く走ることで生き生きとしているVassago Verhauenです。


Bikeの特徴として、
ギアードのような高回転ケイデンスができないSSの低回転トルク型ペダリングでもリズミカルに伸びやかに進んでくれます。強いバネ感を持つチュービングのおかげで後半の伸びが強く、失速しがちなスピードでも前進する性格の持ち主。
また、CSCのようなタイトターンの連続する下り斜面でも、車体の向きを変えやすいため、一般的な29er的なダルさが少ないことも体感できます。
急斜面の登りでも、トラクションを保つための前後バランスの位置をつかみやすく、コース後半の急斜面&連続ターンでも、ギアードバイクよりも高いスピードを維持したまま、スリップせずに登り切ることができるのはまさにSSバイクとしての造りの良さを表しているとも言えます。

さて、1時間が経過して気持ちよく自分のペースを維持できるようになり始めた時、それまで潜めていたアソビ心がチョロチョロと。

ヴァサゴ野郎から、ヴァサゴライダーに変身してしまいました。
 (photo by Tatts)
(photo by Tatts)

いつもレース会場で着るコーディーネートのアレンジは妻任せ。
今回は妻自作の赤マントが勝負服。

速さには関係が無いように思えるでしょ!
これが違うんだなぁ。自分の場合。
・目立ってしまい注目を浴びる→見られる度合いが強いほど頑張りたくなる。
・おチャラけてるから遅いって思う→想定外に速いとこ見せて驚かせたくなる。
・Supermanだって、パーマンだって、SSWCチャンプのW.ガースだって皆マントだよ!飛ぶように速いってことさ。

という、ジコマンゾク型のヴァサゴ野郎でありました。
(photo by H.Ito)

Jシリーズの前哨戦と位置づけられた大会だけでにJのエリート選手がゴロゴロと同じコースを走っているのですが、その中で幾分ペースを落として調整しているかのような小笠原選手を前半の登りが終わりかけたところで遭遇。ものは試しで追走してみることにしました。とにかく彼の下りのラインとスピードを見てみたかったのです。

おそらく調整中で全力を出していないペースだとは思いますが、やはり瞬間的に見せる速度変化や、コーナーの脱出スピードはハンパなく速かったです。
しかし、意外にも5〜10mの差をキープして追走できた自分にもビックリ。速い選手のペースのおこぼれを貰ったラッキーな瞬間でした。
パンプトラックまでは一緒に走れましたが、平地部分のあるブースエリアに来た瞬間、彼のやる気スイッチが入り一瞬で視界からいなくなりました。
慌てることなくSSライダーの意地を見せるしかありません。

一方、相方のFさんもMTBレースはわずか2回目ではありますが、着実にペースを上げていき順調に周回を重ねていきます。顔に楽しさがにじみ出ているのが遠目からみても伝わってきました。
1周ごとの交替でしたが、2時間30分を越える頃に着順を少しでも上げるために私が連続周回を任せられました。

さて、そんな中。
後半の登り坂で、エビちゃんことh-abcoさんに抜かされた時でした。
(photo by Tatts)
ソロで3時間を闘っているエビちゃんにも付いていけない自分。
ラストランを超スローペースで調整し、2周回で終わらせようとした自分。
同じTeam Vassago Japanなのに、全力を出さないまま諦めている自分。

そんな自分が情けなくなり、やる気スイッチが入りました。
3時間まであと3分ほどありましたが、3周回目に突入することに切り替えました。

脚の痙攣もないまま、舗装路の上り道を全力ダッシュし、心拍が落ち着くまで平地をスローペースで落ち着かせている時、もっと衝撃的なものを見てしまいました。

それは、隣のロードコースで練習している一人のローディー。
まるで競輪選手のように見事に発達している大腿筋の持ち主でしたが、
なんと彼の右足はヒザまでしかありませんでした。
片足のローディーだったのです。

その彼が黙々と練習しているのを見た瞬間、なにかが吹っ切れました。
自分の限界を見たくなりました。
ちぎれるまで走ってやるつもりで、前半の難所である直登2つをノンスリップでクリア。
前後にライダーもいなかったので、下りでも100%の集中力で自分のライドができました。
もしかしたら一番タイムが良かった周回かもしれません。

 (photo by Tatts)
(photo by Tatts)




登れ!登れ!登れ!


「Finish」


結果的には、15周回という突出した好成績ではありませんでしたが、
自分の中で足りなかったものが見えてきて、それなりの成果はありました。
ソロ男子では向後さんが4位、エビちゃんは7位というSSというシバリのある中で大健闘をみせてくれました。
また、終わってみて気がついたのですが、9周回をフルリジッドで走ったのに、腕の疲れはほとんど無いのです。Graphite DesignのカーボンバーとSim Worksのクロモリステムはミリ単位の仕事量かもしれませんが、着実に私をサポートし続けた最高のパートナーでした。


Team Vassago Japan
これからも、グイグイ進みませので、応援ヨロシクお願い致します。

我がSSJチームも最後の〆でノンアルコールビアでかんぱーい!!!!







Special Thanks for the PARTS

フレーム:Vassago Verhauen Size M
フォーク:Niner Carbon
ステム:Sim Works Caroline 110mm -10°
ハンドルバー:Graphite Design RISEN6x 740mm
ギア比: F34(Rotor Q-Rings) × R22t(Kick Ass Cog)

2 件のコメント:

  1. Team Vassago Japan 初レースレポート、楽しく読ませていただきました。
    チームの仲間の活躍は刺激になりますし、チームとしても目立っていたようですね。
    私の方は少し遅れて4/20にJ3のXCレースでFisticuffデビューとなりそうです。
    tak
    http://blog.goo.ne.jp/tak147

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    1. takさん、
      初めてのチームメンバーとの結集(といっても3名のみですけど)、とっても心強く頼もしいキモチで一杯でした。早く全員で同じチームジャージ着て同じトレイルを走りたいですね!
      4/20のJ3、全力で楽しんでくださいね!
      私の次のレースは5月王滝です。

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